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2021.10.29

日本口腔筋機能療法学会の総会を
オンラインにて拝聴させて頂きました。

ドクターブログ・中山明

皆様、こんにちは。院長の中山です。
コロナ感染者も減少傾向ではありますが、引き続き感染対策には徹底していきたいですね。

先日、日本口腔筋機能療法学会の総会がオンラインにて拝聴させて頂きました。
顔面周囲の筋肉、勿論口腔周囲の筋肉にも影響を及ぼす、不良習癖つまり普段意識をしない「癖」が歯並びや顔面の発育に影響を及ぼすとされています。
 
その先端を担う学会でもあります。
 
今回、私が気になったトピックは、「8020」達成者の歯並びに関しての講演でした。
「8020」は厚生労働省と日本歯科医師会が平成元年に定めた、80歳で20本の歯を残すための、予防対策です。
開始当初、今から約30年前は達成率が7%でありましたが、虫歯や歯周病の予防診療の効果も有り、平成28年には50%の達成率と変化し、国民の予防に対しての意識が高まっている気運が
見て取れます。
 
では、その80歳で20本以上を保有している高齢者の方々の歯並びは、どうなのか??
 

 今回のテーマですね。
上記の図で示されていますのは、噛み合わせの種別の調査結果になります。
 
すなわち、80歳で20本以上を残されている方々は、ある「傾向」が有るのです。。
①反対咬合(受け口)
②開咬(前歯が噛んでいない)
 
この2パターンの高齢者は0%です。
つまり、このパターンの噛み合わせは80歳になる以前に、「歯を失う確率が高かった」事を示しています。
 

 上の写真からも明らかな様に、統計を取らせて頂いた高齢者の方々の噛み合わせは、皆さん綺麗に、しかもしっかりと噛めていますね。
 
また、特徴的な所見は、被せ物や多少の歯周病があるのと同じく、上の歯の奥歯(小臼歯)付近の付け根がエグれています。
くさびを打つ様子から、これを「くさび状欠損」と専門的に呼ばれています。
 

 上図に示されている通り、噛み合わせが同部に強く加わった為に起こされる歯質の剥離になります。
若い年齢層にも見受けられますが、知覚過敏が主な主訴になります。
 
大切な事は、この小臼歯が噛み合わせのバランスを保っているという事です。
 

 現在、矯正治療においてはこの小臼歯を抜歯して行われる「抜歯矯正」が主流となっています。
果たして、それが正しい治療法なのでしょうか??
 
改めて、今回感じた事は1本でも多くの歯を残すための、予防を行わなければならないという事です。
当院の方針でも有りますが、虫歯・歯周病・噛み合わせ、この3つを予防する事で、生涯自分の歯で噛める喜びを感じ得る事が出来ると自負致しております。
 
その為には、治療ではなく「定期管理予防」で歯を守っていくべきなのです!
 
乳幼児期からの当院の定期管理型予防の普及活動も余念が有りません。
 
0歳から80歳まで、生涯自分の歯で食べる事の大切さも伝えていきたいですね。

 

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