2018.02.20
第2回 顎機能・咬合コース参加!!
ドクターブログ・中山明
今回のテーマは
①噛み合わせと顎関節症との関係性
②歯ぎしりと全身症状との関係性
でありました。
①噛み合わせと顎関節症の関係性
2014年に世界で出された診断基準が、現在の顎関節症の治療のベースになっております。
しかしながら、噛み合わせと顎関節症との関係性は未だ解決には至ってないのが現状ではあります。
今後必要と思われる事としては、
1、咬合不正の定義を決めていく事
2、顎関節症の測定が十分に行われる事(現在の診断では症状を見ているに過ぎない)
とのレクチャーを頂きました。
しかしながら、当院においては開口障害や顎の痛みを訴えられてから、矯正治療により改善が見られた方が多数見られているのも事実です。
世界的な今後の研究に期待するところです。
②歯ぎしりと全身症状との関係性
人は生きていくうえで、自律神経(副交感神経と交感神経)が、呼吸や血圧など身体を維持していくなど重要な役割を果たしています。
また、夜間の食いしばりや歯ぎしりには以前より、夜間就寝中の自律神経の変動に大変重要な役割を果たしている事が検証されております。
例えば、眠りのサイクルを考えた時に、就寝後は深い眠りに入っていく訳ですが、起床時には交感神経が徐々に優位となり、活動的な状態になっていきます。
その起床前の交感神経が優位になっていく過程で、血圧の上昇と共に心臓への過度な負担により“心疾患系による突然死”も起こりうる時間帯でもあります。
そこで、歯ぎしりを就寝時に行う事で、過度な血圧上昇を防ぐ効果が実証されています。つまり循環器系にも大変良い影響を及ぼす訳です。
良い歯ぎしりは、メンタル&フィジカルの維持にも繋がる訳ですね!
また、講義の合間をぬって佐藤先生の咬合治療に用いる矯正用ワイヤーのテクニックのデモも見させて頂きました。貴重です!
次回の3月の第三回のレクチャーにも大変興味が湧く2日間となりました!